岩手大学まちづくりサークル
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柿沢電器 取材レポート
今回お邪魔したのは、上田商店街にお店を構えて今年で60年となる「柿沢電器」さんです。現在店主を務めている小野田利恵さんの父が開業してから、電気屋さんの先駆けとして長年上田で親しまれてきました。
柿沢電器さんは本業である電気工事など技術面でのサポートだけでなく、お客さんのニーズに合わせた非常に柔軟で幅広いサービスを行なっているそうです。
主な利用者であるシニア層に向けては、それぞれのニーズに合わせた電化製品の選定や実際にお客さんの家に出向く出張サービスなどを行っています。電化製品に苦手意識を持つシニア層にとっては非常に頼れる存在となっているでしょう。
また、場所柄、春には新生活を始める学生が電化製品を買い求めに訪れるそうです。寒さが厳しくなってきたこの季節に必須アイテムの暖房器具に加え、今年はコロナ禍で増えたおうち時間に向けて4Kテレビもおすすめしているそうです。
一括りに暖房器具やテレビと言っても、柿沢電器さんでは使い方や家の環境などニーズに合わせた商品の提供を行なっています。大型の家電量販店ではカバーしきれないお客さん一人一人の要望に添ったサービスはとてもありがたいですね。
長年上田にお店を構える柿沢電器さんは、個人店だからこそできる一人一人に合わせた細かな対応とさまざまな面でのサポートの充実を大切にしているそうです。自宅に1人でいる時間が増えるシニア層に向けては、お店を気軽に立ち寄ることのできる交流の場として開放したり、学生に向けては長年上田でお店を営んできたことを生かして生活の相談に乗ったりなど、電器屋さんという枠にとどまらず地域に密着したお店づくりを行なっています。
なかでも驚いたのは、店内での電化製品の実演を兼ねたお料理会です。現在はコロナウイルス感染予防対策のため実演を中止していますが、地域の方々が定期的に集まり交流できる場として毎回多くの人が参加していたそうです。このような本業にとどまらない取り組みと店主さんの朗らかさが、お店が長年愛されている秘訣なのかもしれませんね。
生活の中の困りごと、ぜひぜひ気軽に相談しに訪れてみてください！
担当：泉音羽