
岩手大学まちづくりサークル
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平安(ひらやす)商店 取材レポート
今回は、盛岡で蒟蒻・豆腐製品を製造している平安商店さんに取材させて頂きました!
古くから盛岡の家庭を支え続ける平安商店
平安商店さんは、1901(明治34)年に初代社長・平野安太郎さんが創業した、社歴120年と非常に長い歴史のあるお店です。
創業当初は蒟蒻の製造が中心でしたが、平成4年から新たに豆腐の製造も始まりました。
現社長・平野隆さんは、豆腐の製造について、ただ職人技というイメージを持っていた、“何も知らない”からのスタートで大変だったと、当時の心境をありのまま語ってくださいました。

“地産地消”を基本に 原料は最高のものを
平安商店さんの商品は、その工程の大半が機械によって製造されています。
最新の機械を利用して合理的な生産が可能になったからこそ、原料には十分にこだわりたいと平野さんは語ります。
豆腐に使用されている大豆は、ほとんどが県産の大豆。他の産地のものより知名度は低いものの、その品質は確かで、岩手県で生産される大豆の7分の1が平安一社で使用されるのだとか。
物流コストの低さもあり、“地産地消”に力を入れて、地元の経済に貢献しているということがわかります。
小規模ながら効率良く大量生産でき、更には岩手の素材をふんだんに活かせる、平安商店さんが長期に渡って地元民に愛されている理由は、まさにここにあるのでしょう。


↑平安商店さんの商品の一部。特に木綿とうふ(左)は300gの容量で50~60円台の値段と、かなりのコスパの良さ!
両方とも盛岡のスーパーでお求めすることができます。
お豆腐はできたてが一番おいしい!
私たちが「お豆腐を使ったおすすめのレシピ」について伺うと、まさかの「あまりない」との回答が(!)
その代わりに、豆腐をできたての状態に近い温度(およそ60度)に戻して、冷奴ならぬ温奴で食べるととてもおいしくなる、と教えてくださいました。
寒さの厳しい秋冬には、是非平安商店さんの蒟蒻と一緒に暖かい鍋にして食べてみてはいかがでしょうか。

↑暖かいお豆腐は、そのまま食べるとほのかな豆の甘みを感じて新鮮な感覚でした
勿論お醤油やポン酢と一緒に食べても美味しいですよ!
従来の木綿豆腐以上にもっと固い豆腐、「岩豆腐」!?
平安商店さんのおすすめ商品についても紹介してくださいました。
その名はなんと「岩豆腐」。
こちらの商品は切った後、まるでさいころのように転がせるほど崩れにくいのが特徴です。
刺身として、わさび醤油やオリーブオイルをかけて食べるとおいしく頂けるそうです。
平野さん曰く、盛岡では絹よりも木綿豆腐が好まれていたこと、また県北には味噌田楽の風習(豆腐を串にさして食べる)があったことなどが、商品開発のきっかけとなったのだとか。
お客さんからのウケも良く、人気商品の一つとなっています。

・豆腐のカプレーゼ風

・豆腐のすき焼き風
↑こちらは、筆者が平安商店さんの商品を使って実際に調理したものです。
本当は岩豆腐を使って試してみたかったのですが、丁度岩豆腐が売り切れていたので絹豆腐で代用しました。
見た目はアレですが、美味しかったです。