岩手大学まちづくりサークル
NPCN
こだわり豆腐の最先端『ふうせつ花』
盛岡駅から花輪線に乗り、電車に揺られること1時間。小屋の畑駅で降車後、徒歩5分程度で見えてくる株式会社「ふうせつ花」。
ふうせつ花さんは独自の商品展開や、販売形式で県内外から人気を博している豆腐屋さんです。
今回は地元の豆腐屋特集ということで、ふうせつ花さんの魅力について書いていきます!
~ とことんこだわる『ふうせつ花』~
株式会社ふうせつ花は、現代表取締役の石田さんのお父様の代からたちあがった大変歴史ある豆腐店です。そんな歴史の中で、石田さんはある時期から営業方針を、
”手に取りたくなる”、”人にあげたくなる”そんな豆腐の直販で勝負する
というものに定めました。
ここから、ふうせつ花の従来の豆腐店にはない画期的な商品製作が始まっていくことに!!
豆腐の研究は欠かすことなく行い、必要な機材などにはとにかく出し惜しみをしなかったと石田さんは語ってくださいました。原料の豆については、農家の方を直接訪問し、勉強を重ねた結果、今では生産者の方から豆の評価を求められるほどに。
↑工場見学の際に見せていただいた機材
原料となる豆をつぶした後、圧力をかけて、豆乳を作る機械だそうです。この段階で圧力の届くギリギリまで豆を入れるそう。こうすることで、より濃く、より甘みのある豆乳ができるようです。
筆者を含むサークル全体で試飲させていただきましたが、とても甘く滑らかなのど越しでした!
~流行を追い続けるふうせつ花~
工場やカフェテリアなどを見学する中で、ふと思いました。
「あれ...すごいおしゃれだなあ」と。
石田さんに伺ったところ、いい意味で豆腐屋らしくないものを宣伝の分野では追及しているようです。建物の雰囲気にあうインテリアなどを選ぶために専門のデザイナーを雇って、時代の流行に合わせた店づくりを心掛けているとも話してくださいました。
そのため、外観と内装は女性が好むようなデザインで、お土産屋のような雰囲気に。
来店した方々の「豆腐屋っぽくないね。」の声は絶えないそう。
販売スペースには自社の豆腐だけではなく、石田さんが日本全国を渡り歩く中で見つけた選りすぐりの商品。そしておからや豆乳をつかったドーナツやソフトクリームなども。
老若男女問わず、きっと目を引く商品がみつかるはず!
~ふうせつ花の TO FUture~
豆腐という食べ物の、ほかに引けを取らない良さを伺ったところ、石田さんは豆腐のすごさはその生産の手軽さにあるとお考えでした。
原料の豆は、水の豊富でない環境でもたやすくつくることができる。品種改良などで、どんどん強い品種を作ることができる。
このような豆腐の生産性の高さを語っていただきました。たしかに、私たちも、スーパーにいつも並んでいるうえ、手軽な豆腐にはよくお世話になっています。
ふうせつ花の今後の展望についても聞いてみました。石田さんは、今までは最先端を走っている人達から勉強を重ねてきたが今はそうはいかない、と語ります。
自社で新しい取り組みに挑戦することは難しい。
お客様によりおいしいと言ってもらうためにどうしていけばよいかという点で、まだまだ研究は続くと熱い思いも打ち明けていました。
これからも成長を続けるふうせつ花の豆腐から目が離せませんね!
湯葉を実際にとってみたり、できたて の試食もさせていただきました!
体験では、湯葉がちぎれてしまう人もいたり、いなかったり...
出来立ての湯葉はアツアツでしたが、口に入れると甘みが広がる優しい味でした!
豆からできたものとは思えないほどの甘さなので驚くこと間違いなし!
豆腐のおいしい食べ方を聞いてみたところ、やはりそのままがいいとのこと。
食卓に豆腐がそのまま出てくることはあまりなくなってしまった。だからこそ、ふうせつ花の豆腐で、生のおいしさを実感してほしい。
はじめは、豆腐自身が持つ生の甘味を体験する。そのあとに醤油を一滴、二滴と変化を味わってほしい、と石田さんは語っていました。
現代日本では加工品がよく出回っています。そのような中でも素材の持つおいしさを探究したふうせつ花の豆腐。ぜひ、皆さんも一度食べてみて下さい!
株式会社ふうせつ花
〒028-7544 岩手県八幡平市保戸坂236
Tel:0195-72-8008 Fax: 0195-72-5675
営業時間 10:00~18:00(年中無休)
※臨時休業などに関してはHPをご確認ください
HP :https://fusetsuka.com
担当:齋藤瑛斗